lingering snow 

そこに居続けた‘ねゆき'は 毎日こごえる夜をすごし春を待つ

朝になって陽がさしても つめたいかぜは許してはくれない

あたりが仄暗くなると またかたい氷にならざるをえない

気まぐれにやってきた あたたかい春のかぜが 

いてついた‘ねゆき'を やさしくとかす

いちど氷になった‘ねゆき’が やわらかな雪にもどる



すべてがとけて なくなるのだろう

すべてがこれで おわるのだろう



でもそれはあくまで気まぐれで いつもてまえでこごえる夜がやってくる

とけることを許されなかった‘ねゆき’は つゆに濡れる

あたたかい春のかぜを想いだし つゆに濡れる

遠い春を待ちわびて 夜毎つゆに濡れる